悪性リンパ腫治療の記録

最近は思ったことを書いてる感じです。てきとうです。Amazonアソシエイトやってます。

4年が経って社会人になった

先日移植して4年が経っていた。

忘れるわけはないのだけど、4/5をしばらく過ごしてからそういえば今日は移植した日だな、と気がついた。

移植した日を第二の誕生日としている人が多いように思うが、移植した当日を祝えば良いのか生着した日を祝えば良いのかまだ分からないままである。

別に悪いことではないから両方祝えば良いのかもしれない。

 

移植をしたのが4月なので、諸々の切り替えと移植記念日が同時に押し寄せることが多い。

タイトルにも書いたが4月から企業に就職することにした。

 

就職それ自体は良いことだし、めでたいことなのだけど、僕個人の感覚としては無難な選択をしてしまった感じがしている。

でもそれはそれで病気を経て、尖ったものを全部失ったわけじゃなくてよかったな、と言えなくもない。

もう少し生きられそうなので、がむしゃらに頑張る期間と少しペースを落ち着ける期間のコントロールを自分でやる必要が出てきたわけだ。

 

そんなこんなで新人研修を受けている。自分より5-6才も若い人達に紛れて講義を聞いたりグループワークをしているのだが、この経験は中々できることではない。お金を払ってもできない貴重な経験である。若い人達の中に上手く紛れてると思ってるのは自分だけかも知れないが。

 

研修って洗脳っぽい所がある。同じことを繰り返し言われ、評価する人から出された問いに正解(のようなもの)を返す作業が、芸をすると餌をもらえるように躾けてる様子に見える瞬間すらある。

同じように感じてる人は少なからず、いや結構な数いて、それでもみんな少しづつ折り合いをつけていくのだろうか。

まあ人を説得したり考えに共感してもらうのはある種洗脳とも言えるから、研修を含めあらゆる洗脳が悪とは思っていない。

程度の問題で、どこまで洗脳されてどこまで洗脳されずに防衛線を引くかだけキチンと守っておければ良い気もする。

物事の全てが悪い、全てが良いなんてことはないのだ。

 

働くにあたって1番心配していたのは、朝ちゃんと起きて出社できるかどうかである。

研修が終わり実際に働き始めたらどうなるかはまだ分からないけれど、研修期間を経て朝起きて電車に乗ることはできるようになるものなのだな、と3週間ほど強制的に起き続けて判明した。

ただ、自分だけかも知れないけど朝早起きするとたまに気持ち悪くなる。

精神的なものなのか、そういう体質になってしまったのか、その両方なのかはわからない。

どこの車両が乗り換えが楽なのかもまだわからない。

キャリアがどこに向かっていくのかもわからない。

わからないことだらけのまま電車に揺られていたら、会社の最寄り駅に着いた。

 

皆さんも気をつけていってらっしゃい。